どんな人生にも意味がある まとめ

院長です。
前回まではフランクルの「どんな人生にも意味がある」
という3つの価値について、お話してきました。
今回は最終回です。

 

 フランクルは与えられた困難を徹底的に悩みぬき、
苦しみ抜いた絶望の果てにこそ、一条の希望の光りが
届けられてくるという人生の真実を多くの人に伝えて
います。

 

 人間たいていの人は、何がしかの悩みを抱えており、
カウンセリングや心理療法の多くのアプローチでは、
悩みや苦しみを取り除いていこうとしいます。

 

それに対してフランクルの心理学では、「苦悩する
こと」は人間の一つの能力であると考えたのです。
つまり、ポジティブシンキングによって前向きに生きる
よりも、悩むべき人生の本質的問題に直面した時には、
それをごまかさず、目をそらさず、真正面から受け止め
ることが重要であると考えたのです。悩んで悩んで悩み
ぬき、底まで落ちきった時にこそ、不思議に自然と道が
開けることがあるからです。

 

 しかしながら、この「苦悩」を感じることの出来ない
人もおり、それを「失感情症」と言いますが、痛みも苦
みも感じなくなってしまう心の病気で、何も感じられな
くなることは苦しむべき時に苦しいと感じることより
更に辛いことなのです。

 

 そしてフランクルは人間にとって最も辛い苦しみは
「自分が何故苦しみ悩んでいるのかその理由がわから
ないことだ」
といいます。人間は理由のある苦しみならば、たいてい
のことには我慢できるのです。

 

 フランクルは言います。
「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生のほうが
あなたに絶望することはない」と。