その治療法についてお話するにあたって
まず、変形性股関節症を治療する上での
問題点を理解しておく必要があります。
問題は2つあります。
1つ目は
「どうやって痛みを鎮めるのか」
です。
手術は骨を切ったり
人工関節に置き換えるなどして
痛みを発している箇所そのものを
無くしてしまうので即効性はあります。
しかし、
失敗する可能性がありますし
術後に違和感が残ったり、15年程度で
再度、人工関節交換のための再手術が
必要になったりと不安な点が多いです。
症状が末期まで進行してしまい手術以外に
痛みを抑える手段が無いなら話は別ですが
できれば避けたいですよね?
また鎮痛剤は副作用が怖いですし
できることなら飲みたくない
とお考えなのではないでしょうか?
毎日のように痛み止めを使用していると
だんだん効果が出にくくなり
もっと強い薬が必要になります。
そして最後には
「もうこれ以上強い薬が無い…」
と行き詰ってしまいます。
当然、薬が強くなれば副作用も
強くなります。
股関節の痛みを鎮める代わりに
薬の副作用で肝臓、胃や腎臓などの病気に
なってしまっては本末転倒です。
貼り薬も皮膚から薬を吸収しますので
長期間貼り続けると安全とは
言えなくなります。
運動療法も関節の可動域が広がって
周りの筋肉が強化されれば痛みが
改善される可能性はありますが
時間がかかります。
半年…いや、1年以上痛みに耐えながら
根気よく運動を続けることができなければ
痛みを鎮めるところまでたどり着けません。
あなたがスポーツ選手なら話は別ですが
仕事や家事で忙しかったら
続けるのは難しいと思います。